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2011.03.17Thursday
1の続きです。2で終わるつもりがもう一回続きます。長い…

6日経った今でもこんなに鮮明に覚えているとは、自分でもびっくりです。


あのあと警察署を出て避難所に移動してからのことがメインになります。

追記にて。

日付が変わる少し前に、都営線やメトロが動き出しました。
しかしどのルートでも横浜へは帰れません。私は覚悟を決めて警察署に夜明けまでいようと思いましたが、酔っ払いが運ばれてきたり、外国人が多くなって混雑してきたりで、
とうとう上の偉い人が出てきて、はっきり「ここにずっといられても困るんですよね」と言われてしまいました。

警察が冷たい…(泣)と思いつつ、まあ確かにしかたないよね、とも思いました。
避難所として近くのきれいなビルが解放されたというので、
ご一緒した女性と移動しようという話になりましたが、女性だけで深夜歩くのは…と思っていたら一緒にいたサラリーマン風の男性がたまたまその避難所指定ビルをご存知だというので、最初に出逢った4人で移動しました。


行き先は警察署の近くの大きくて綺麗な、普通の時に足を踏み入れたら感動さえするようなモダンなビルで、堅牢そうでした。
一階は人であふれていたので5階へ。
ロビーは床が石でしたが広くて落ち着けそうでした。
私は携帯のバッテリーがあぶなかったので、トイレの近くにコンセントがあるのを発見しそこに陣取りました。ご一緒した方々は窓際におられました。

トイレ&コンセントの前で、一人の男の子と出会いました。
なんと、大阪から就職活動のための工場見学に来て、この地震に遭ったと。
それはタイミングが悪かったですね、といってカツサンドを差し上げました。(もう私は食欲がなかったので)。

その場所で、お子さんの参考書を買いにわざわざ都内まで来てしまったという奥様と、茨城から大学の後期試験のために上京していた少年と出会いました。
常磐線もつくばエクスプレスも動いてないので帰れないと。


そして日付が変わるころ、最初に警察署でご一緒した女性二人を、近くの会社の人が数名で迎えに来て、ご挨拶して別れました。
私はまた一人になったので、コンセントの近くで出会った3人とお話することにしました。

日付を超えたあたりで、都営線とメトロの運行がまた増えたようだという情報を入手し、
なんとか乗り継いで帰れないものかと試みようと思いました。
先ほど出逢った大阪から来た男の子を、私の恋人の家に泊めるかわりに、そこまでのボディガードをお願いできないか交渉しました。私は中国人と付き合っているのですが、その男の子も仲のいい女の子が中国人ということで意気投合し、
快く了承してもらえたので二人でビルを出て秋葉原の近くの都営新宿線の駅「岩本町」へ向かいました。

外に出ると、やはり異様な空気で、深夜なのに人はたくさんいて、でもみんな疲れた表情で、雰囲気が独特でした。

岩本町に着くと、すでに乗れずにあきらめて出てくる人が多数。駅員さんによると、今来ている電車は人が多すぎて乗れず、ホームも満タンのため、次にいつ電車がくるかもわからないし来ても乗れるかわからない、といわれました。
そこで半蔵門線の運行状況を聞くと、「九段下で折り返し」と言われ、(九段下は秋葉原から歩ける距離)意味ない!!と絶望しました。


しょんぼりしながら二人で避難所のビルに戻り、奥様と少年と再会しました。
少年は大学受験のために上京していたからか充電器をたくさん持っていて、いろんな人に貸してあげていました。そのためそのコンセント周辺には人が集まっていました。
私も女の子に充電器を貸してあげて、お礼にとバナナをいただきました。
貴重な食料になるかもしれないからとご遠慮しようとおもったのですが、下さるというのでありがたくいただきました。
あとでこのバナナが私を支えてくれることになります。


私はもう体力的に限界だったので、食欲もなかったし横になることにしました。
周りでは寝ている人も結構いらして、私も眠れずとも横になるだけでも体力が回復するだろうと、ダウンを着ていたのでそのまま横になりました。(ダウンを着ていて本当によかったです。避難所はありがたいことに暖房もついてましたが、床が石なのでとても冷たいです)足元には泊まり装備でもっていたパジャマの上着をかけました。
なんとスカートだったのでものすごく後悔していました。


30分くらい、眠ることができた気がしますが、めまぐるしく夢をみていた気もします。やや大きな揺れで反射的に起きました。
そうしたら今度は震源が南下してまた大きい地震が発生したと、コンセントの周りでワンセグをみていた男の子が教えてくれました。
茨城の少年は気が気でなかったようです。とても不安そうでした。
大学受験生ということは未成年?ときいたら18歳だそうです。さぞ不安だろうと思いながら、私には何もできませんでした。
運行情報を話しながら、明日どうするかを皆で語っていましたが、参考書を買いに来た奥様は足がお悪いらしく、「私は長く歩けない」と不安そうにおっしゃっていました。
ご主人は今は駒込だそうで、秋葉原から足の弱い方が歩ける距離ではありません。
私は少しでも足の温存になればと、自分はもう起きたのでパジャマの上着を足にかけて下さいとお貸ししました。

それでも皆でわいわい不安なことや電車の運行情報や被害のことなど話していると、みんな落ち着くことができたと思います。やはり一人で黙ってツイッターなど見ていても、気が滅入ってくるだけなのです。

私はこのとき、前日までの疲労と睡眠不足も手伝って倦怠感がひどく精神的にも疲れてきていました。家に帰りたい、いつ帰れるんだろうと思い始めていました。
夜明けまであと3時間ほどある、三時前後だったと思います。

そのとき、いつもアシスタントなどでお世話になっている先生から電話をいただいて、涙が出そうに嬉しかったです。先生の旦那様も帰宅難民で出版社に泊まっているそうで、そこをご紹介してくださるとおっしゃっていただきましたが、一人で移動するのもこころものなかったので私はこのビルに朝までいようと思いました。

一晩過ごすための食料を買ったのに、水もお菓子も口に入っていかず、常に余震で定期的に揺れて気持ち悪かったです。単純にあまり寝ていないというのもありますが、気力だけで動いていた気もします。
それでも血栓症が怖かったので手足は気合でまめに動かしていました。動くと暖かくもなりました。




長いのでもう一回分に分けます…(笑)
私は今ゆっくり休養できたおかげで体調的には回復しました!

では、もう一回続きます。
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プロフィール
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望月桜/桜湖
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性別:
女性
職業:
漫画描き
趣味:
音楽、囲碁、フィギュアスケート鑑賞
自己紹介:
本館サイトにいろいろあります♪
Fiori Ciliegio

3/31生まれ静岡県出身横浜市在住

Twitter→http://twitter.com/motimado


★漫画★2011年

「月刊コミックCawaii!」(主婦の友社)
創刊準備号 2/3配信開始
巻頭『REAL HACKER』32P掲載
アクセス方法はこちら→
http://aoisakurako.blog.shinobi.jp/Entry/1504/





☆漫画☆2010年

9/30★主婦の友社コミックCawaii!で『彼女は恋愛困難症』後編掲載★http://cawaii.shufunotomo.co.jp/yomikiri/?p=1192


9/23★主婦の友社コミックCawaii!で『彼女は恋愛困難症』前編掲載★http://cawaii.shufunotomo.co.jp/yomikiri/?p=1168


★同人誌【菊華台】漫画を担当させていただきましたhttp://kikkadai.blog112.fc2.com/

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